ラーハゲは味の良し悪しも分からない大衆を情報を食っているだけだと小馬鹿にしながら濃口ラーメンという牛脂たっぷり入った本来の風味が損なわれたラーメンを売って大繁盛させつつも、その利益で本当の味がわかる人に向けて一番食べて欲しい淡口ラーメンを提供するという、商売をやりながらも、本当にやりたいことも実現する清濁併せ吞む性質なので格好いいんだよな。下衆でクズな部分と味やラーメンに対して誠実であるという両面があるのでキャラの奥行が深い。ヒール役をやりながらも師匠みたいなポジション。また、ラーメンこそが至高と思っている訳ではないので、蕎麦やうどんや懐石料理等の完成された料理に比べるとラーメンはまだまだ未完成のものだと認め、その上で上を目指していくべきだ、というポリシーがあったりするのも良い。