Twitterで再アニメ化ってトレンドを見るたびに「人類は衰退しました」の2期か!?って一瞬思ってしまう(狼と香辛料でした)

 

もう100%アニメ化はないと思うので唐突に人類は衰退しましたのネタバレ書くけど、

 

 

(一応行間あける)

あの世界、タイトル通り「人類は衰退しました」なんですよ。いや数は少ないけど意外といるじゃん、楽しそうにやってんじゃんって思うかもしれない。あれ実は全て人類じゃなくて妖精なんよ。あの作中に出てくる人類「助手くん」だけ。人類最後の生き残り。助手君と「わたし」ちゃん達が会話が出来ないのは助手君が無口というより、妖精と人間だから会話のフォーマットが違うから。人間という存在を認知できない。というか、「わたし」ちゃんとか「おじいさん」とか名前が無いのも意味があって、妖精はそもそも個という概念が薄いので名前が獲得できなかったからなんだよ。もう最初の最初から完璧な伏線敷いてストーリーが展開していく訳で、1期以降の展開から、この世界の成り立ちや不思議な力、作中に出てくる小さな妖精さん達とかの生体から、どんどん細やかな謎がちりばめられていき、最後の数巻で一気に回収していくカタルシスがあるんだよ。ギャグだと思われるような展開や、お約束のようなもの、それら全てに意味があって、鳥肌が立つほど引きこまれる紛れもない傑作SF作品で、その伏線回収や大どんでん返しがめちゃくちゃ気持ち良くて、それまでのちょっと不思議でシュールで面白いお話の数々も勿論良作だけど、結末に至ってとんでもない傑作になるんだよ。クロスチャンネル最果てのイマ、などを手掛けた田中ロミオの真骨頂はまさにここまであるし、ここまでやってくれて、観ている人の度肝を抜いて欲しかった。。。妖精は人間が大好きで人間の真似をしたがった。人類がほぼいなくなってしまってからもずっと妖精は人間の真似をしてる。次第に妖精は自分たちが妖精であることを忘れてしまった。けれど、その無意識下の集合エネルギーのようなものがあの小さな妖精を作り出していた。というもので。また、妖精の目は人間の目のようで物事を正しく認知せずに、観たいものだけを観るので、あの世界はのほほんとした牧歌的な風景だけど、実際は人類が残したロストテクノロジーみたいな機械文明がバンバン残ってる。またわたしちゃんの認知が最終的に変わったことで、助手君と会話できるようになるし、助手君には唯一ちゃんと名前もある。尚、おじいさんはこの世界の謎にいち早く気付き、妖精としての本質である演算力に立ち返り、概念上の存在になる。んで、最後に1話冒頭のモノローグ「人類がゆるやかな衰退をむかえて、はや数世紀。すでに地球は妖精たちのものだったりするのです。未来がわたしたちを待っていました」これ!!。同じ文言だけど、最初と最後ではまるで意味合いが変わる。鳥肌もの。メルヘンな皮をかぶってるけど語り部である「わたし」および住まう妖精達の主観がのほほんとしているだけで、根幹はめちゃくちゃハードSFなんだよな。マジでここまで描いて欲しかったな。