寝れないのでランスシリーズのこと書く。ランスシリーズ1作目は単に鬼畜な冒険者のランスが奴隷のシィルと一緒にギルドに持ち込まれた依頼をゲスな手段も用いて解決した結果、主犯はリーザスという王国のお姫様(政治の実験を握ってる実質の王)が黒幕だと分かり性的なお仕置きをした結果、そのお姫様に好かれてしまうという話。話としては昔のゲームらしく小粒。

 

2作目はランス達が住まう自由都市でまたギルドに持ち込まれた依頼を元に同じく別の自由都市に赴くと4人の魔法使いが町を支配してしまい、それを性的だったり卑怯な手段も用いつつ解放していき、結果として彼女らの師匠の手により指輪で操られていたと分かったのでそれを解決。この4人が今後のシリーズのレギュラーの仲間となる

 

3作目。1-2作目がランスの冒険という感じであったのに対して一気にこの作品から大きい世界観の片鱗を見せ始める。北の大国であるヘルマンの王子がリーザス城を襲撃。リーザスが乗っ取られる。そこから辛くも逃げ出してきた忍者のかなみが1作目のお姫様であるリアの命を受けてランスの助けを求める。諸々なりゆきでランス自体は性欲を満たすためだけの行動が最終的にどんどん大きくなり、リーザス解放軍とそのリーダー見たくなり、大軍となり2作目の魔法使い達やリーザス軍の将軍達などと一緒に大連戦の末、パットン王子を唆していた魔人達とも戦いつつ、城を取り戻す。そして魔人の暗躍していた理由前魔王の復活体を不完全故に倒すことに成功。魔人や魔王には人類は傷すらつけることが出来ないが魔剣カオスという喋る剣と聖刀日光だけは傷をつけることができる。カオスもエロジジイの剣のためランスと相性がよく今後のシリーズでずっと使われる剣になる。

 

4作目は、ランスが前魔王との戦いの際に永遠の八神という最高神とされる存在の写真を踏んづけた結果ブチ切れられて空中都市にぶっ飛ばされる。この都市が闘神都市。探索に来ていたリーザス軍のエース将軍やいつもの面々と一緒に都市内を冒険しつつ都市の謎を解き明かすといい1-2作目の流れを組む冒険RPG

 

5作目、、、と本来ならなるところだけどここで4.1作目、4.2作という超小粒な軽い冒険物が出た後の発表されたのが鬼畜王ランス。3作目で概ね作り上げた作品の世界観を全部作りあげるには時間がかかるし無理かもしれないから一気に放出してしまおうというコンセプトの作品。正史ではなくifの世界観にしてこのランスシリーズの根幹となる超大作鬼畜王ランス。もしも冒険者のランスが王様になったら?という話。ヘルマンの都市で盗賊団のお頭をやっていたランスが調子こいてたら自警団にボコボコにされてシィルは捕まりボロボロになりながら逃亡。リーザスまで落ち延びたところリーザスのリアに助けて貰う。ヘルマンへの怒りが収まらないランスにリアが私と結婚してくれたらダーリンは王様になれるよ?と単に結婚したいからという理由で唆し乗っかったランスがリーザス王に。当然ゲスでアホなので王様演説でやらかし、翌日反乱軍が出来上がる。3で一緒の戦った将軍達はランスの能力を知ってるので反乱軍には加担せずで、反乱軍制圧、自由都市群制圧などをしながら人類領を統一していく。ここでリーザス王国(立ち位置的には肥沃な土地を持つ安定した王国イメージはアメリカ)、ヘルマン(まんまロシア)、ゼス(魔法至上主義国イメージはヨーロッパ諸国&植民地アフリカ)、自由都市(アジア諸国)、そしてJAPAN。みたいなデカさのある話のなる。人類領の隣には絶対不可侵の魔人領がある。魔人及び魔物は人類より戦闘スペックは以上に高いので元々は人類は魔人魔王の奴隷だった時代が長く、単にその当時の魔王が穏健派だったから人類に不可侵をしてくれたにすぎず、また現在の魔王が我々の世界軸に近い日本から前代の魔王に拉致されてきた来水美樹という普通の少女で魔王になりたくなくてリーザスで逃げているため、先代の魔王の娘にしてその意識をつぐ穏健派の魔人ホーネット派と人類クソうぜぇ、穏健派うぜぇからまた奴隷にしてやんよ!という過激派のケイブリス派で揉めて内戦をしているのでほっとかれていたという経緯がある。結局人類統一したランス色々あって魔人達とも闘うこととなり(ケイブリス派が魔人掌握)死闘の末ケイブリスを倒してめでたしかと思いきや、この世界の創造主のルドラサウムというくじらのような生命体がおり、この世界のプレイヤーを作ってはプチプチ争って殺し合いをするのを楽しんでいたのがランスという個体が世界を統一してしまったのでつまらないからエンジェルナイトという天使を派遣して現代のプレイヤーである人類はもう滅ぼすと決めてしまう。ルドラサウムは絶対に誰も倒せない。さてどうするか。というところで本作では夢を見させる能力があるワーグという魔人の能力を使いルドラサウムに血で血を洗う惨状の世界を見させることで人類は生き延びる。という結果この魔人魔王もヤベェけどそもそもルドラサウムどうすんだよ問題を残したまま作品は終わる。

 

次作。ランス5D。鬼畜王が大作すぎたため、力尽きて上手く作れなかった結果発売までに6年の歳月がかかる。5DのDはABC案の3作作って没にした4度目の作品という感じ。小作な冒険者。シリーズリブートの肩慣らし的な感じ。

 

満を持して動き出した正史6作目。ランス6。魔法使いこそが神で魔法使い以外は奴隷というゼスを舞台にした作品。遊びにきてやらかして魔法使いじゃないから奴隷として捕まってしまう。そこでかつて敵として戦ったヘルマンの王子のパットンと再び再開して一緒に奴隷施設から逃げ出しゼスの差別腐敗した王家を打ち倒すというレジスタンス軍に加入。いつも通り本人は個人的な恨みや性的な目的で色々やってるうちになんやかんやでゼスをどうにかして、暗躍していた魔人をボコして、最終的にセスの王女マジックがツンデレヒロインみたいに落とす。この作品の時点でランスの野望に各国の王女とヤリたい!が加わる。

 

正史7作目JAPANを舞台にした国取り物戦国ランス。JAPANに遊びに来ていたランスが織田信長という病気がちな優男と珍しく意気投合し友達になり信長の治める尾張の国に客将として招かれる。その後の展開は信長の野望ライクに癖のある国と国取りしつつ封印されている魔人ザビエルが暗躍して信長を殺し体を乗っ取ってしまう。信長の妹である香姫と一緒に立ち上がり、九州の魔人ザビエル軍と死闘の末打ち勝ち日本を統一する。が、魔王の血の力を抑えきれなくなった現魔王ミキちゃんの力が暴走して奴隷のシイルが氷漬けになってしまう。氷漬けを溶かす方法を探すためにランスは日本を離れる。

 

8作目。ランスクエストマグナム。シィルの氷漬けを解くためにカラーというエルフ的な種族の住まう森や自由都市、AL教というアリス神という神様を祭る世界宗教(実際はルドラサウムの存在を知る組織)が絡み合うシナリオ。ランス的にはエルフの女王と自由都市最大の大富豪(5D登場の仲間)とAL教の教祖の女の子の3人を結果的に自分の女みたいにするシナリオ。そしてカラーの森はヘルマンに襲われていたのでそのままヘルマンに進むという流れで完結。カラーの王女との間に子供ができる。

 

9作目。ヘルマン編。ヘルマンの追放された王子パットンとその仲間達と率いる革命軍に参加してヘルマンを統一するお話。そしてこの作品でついにシイルの氷漬けが溶ける。シイルの代わりに奴隷にしていた女の子でこの作品で最初からいた女の子がヘルマンから亡命しようとしていたシイラ王女だったので無事王女様ゲット。

 

10作目。最終作。ランスがヘルマンのダンジョン冒険をしていたらひょんなことで数ヶ月以上が経過。ダンジョンから抜け出すと世界は一変していた。魔人ホーネット軍を制圧したケイブリス派が人類を大進行していた。魔人の今までの暗躍や各国家間同士で対立していたので人類は協力体制を上手く構築できず滅亡寸前になっていた。そこでAL教の法王クルックーはランスを人類軍に呼び出す。そこにいるのは各国の王でありランスの女達、そして参謀もまた今までの冒険で出会ってきた各国の面々。各国の指導者達は重臣の反対を押し切ってランスを人類軍総統に据える事で一致団結。人類vs魔人という圧倒的な絶望的戦力差の存亡をかけた戦いが始まる。

 

実際比喩でもなくマジで絶望的戦力差なので普通に何度も何度もゲームオーバーするぐらい難しく物語上の絶望感とプレー中のヒリつく難易度が最高のプレー感を生んでおり、人類側は勿論、魔王ケイブリスももう1人の主人公ではないか?と思えるぐらいに厚みのあるキャラクターをしている。最弱種族のリスの魔人であり、最古の魔王から綿々と続く魔王を見てきた存在。元来の弱さから性格は卑屈で卑怯者で間抜けですぐ逃げるし不利になると話し合いましょ?とか言い出す生き残り特化したむしろ愛嬌すらある存在だけど己が原初の時代に見た魔王の存在とその憧憬の気持ちを思い出し俺が魔王になる!という気持ちで迎える最終バトルは激アツ。

 

そしてケイブリスを倒してめでたしめでたしという祝賀的な場面で2作目から登場する真面目風だけどそこそこクズでいつもランスに良いところかっさわれている噛ませ犬的な冒険者バード君が闇堕ちして登場。思い詰めた彼がランス君最悪のヒロインである奴隷シィルを銃で撃ち殺してしまう。プレーヤー的にはここで話は終わるかと思っていたところで衝撃を受けて第一部終了が告げられる。第一部????

 

始まった第二部。主人公は「僕/私」突然プレイヤー主観のようなRPGが始まる。母親はAL教の法王クルックー。ということは「僕/私」はランスとクルックーの「息子/娘」のようだ。ビジュアルも選択できる。シイルが撃たれたあと16年後の世界。暴走したランスはミキちゃんから魔王を継承し魔王ランスになったそんな世界。確かに鬼畜王ランスにも魔王ランスエンドはあった。母の魔王を倒せるのはあなたしかいないという言葉を元に僕私はこの世界を旅をする。かつてランスの仲間だった人たちやそうではない人たちとふれあいながら冒険をして自分と同じくランスと女王達の息子や娘達とも出会い仲間になっていく。数多の試練を乗り越えて遂に魔王ランスと対峙。魔王の血に飲み込まれつつあるランスはかつてのランスではない。死闘の末追い詰めるとランスの女達は切り札として。シイルの氷漬けを箱からだす。かつて氷漬けを解いたと思われたシイルは夢の中の存在のようなもので本物のシイルは氷漬けのまま生きていた。魔王の呪いは魔王にしか解けない。そして魔王となったランスにはシイルの呪いが解ける。呪いを解いたランスは10作目にして初めて素直に愛の言葉を告げる。その後諸々あって、魔王の血というこの世界の根源にもなっている存在と対峙する。歴史上の存在としてのみ語られてきた歴代の魔王の力と闘うのは魔王の血が抜けた我らがランスとその息子達と同じく息子娘である僕私。全員が緊張するなかただ1人いつも通りなランスが僕私に語りかける。「おい!お前ら見ているか?」「俺様の活躍、ちゃんと見ているか?」「ガハハ!それでいい!ならばもっと見ていろ!」「全員、俺様についてこい!」この発言はもちろん息子達に向けられた台詞であるがそれと同時に画面の向こうにいるゲームをプレーしている我々に向けられた台詞でもある。なぜなら僕私はプレイヤーであるあなたなのだから。そしてランスと一緒に魔王の血を倒し僕私の冒険は終わる。ランスはシイルと共に過ごしながら10年20年とその後の時の流れをほんの少し見せてくれて老衰して亡くなるランスの姿を見せてくれ物語は幕を閉じる。

 

その後場面は変わり世界の果て。ランスを愛しランスが生きている間だけはこの世界を存続させることを目的としていた法王クルックーは神の僕となる代わりに一つだけ願いを叶えて貰い創造神ルドラサウムに謁見。一つの提案をする。箱庭から人類を眺めているだけではつまらない。この世界の住人としてこの世界を体験してみませんか?と。そしてルドラサウムはクルックーの息子あるいは娘としてこの世界をたのしむことにした。つまり僕/私はランスとクルックーの子供を依代としてこの世界プレイヤーとなっていたルドラサウムだったのだ。この世界の楽しさを知ったルドラサウムがその後どんな世界を作り出すのか。それはまだ誰にもわからない。でFIN

 

改めて書いてても天才的なストーリーだと思う。創造神ルドラサウム、その他の3体の残酷な神々。それに反発する悪魔神や悪魔の存在。歴代の魔王と魔王が作り出す魔人。各国のパワーバランスや魔法武器の設定、古の勇者パーティであるエターナルヒーローとその成れの果ての設定、各キャラクターたちの行く末や数多に張り巡らされた伏線の数々。それらが破天荒なランスの個人的かつ衝動的なしょうもないきっかけでどんどん世界が一変していく冒険譚感や全てが収束していく感じとかそもそもの天才的ゲームバランスや毎作品システムが違うのに面白いゲームであることなど全ては完璧に面白く最高のゲームで俺は記憶消してもう一回やりたい。記憶消さなくても何度でもやりたくなるぐらい世界一面白いゲームシリーズだと確信している。